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2016-03-03

「史上初」表現は慎重に

ヨネックス社から3月下旬に新しいストリングが発売されるという。

V-ACCEL.jpg

※ヨネックス社のニュースリリースはこちら
http://www.yonex.co.jp/soft_tennis/news/2016/02/1602101600.html


「V-ACCEL(V-アクセル)」というこのストリングは、断面に5つの穴が空いていて、そのことによって、打球時にストリングが変形し、それがすばやく復元することで高い反発力を生み出すらしい。

V-ACCEL-2.jpg

同社のニュースリリースによれば、この「ストリングの断面に穴が空いている」構造、つまりストリングの「中空構造」は「ソフトテニスのストリング史上初」とのことなのだが、これはある意味間違いである。


というのは、中空構造をもったストリングというのは、少なくとも1970年代には存在していたからだ。

GOSEN197903-1.jpg

これは『軟式テニス(現『ソフトテニス・マガジン』)』の1979(昭和54)年3月号に掲載されていたゴーセン社の広告である。

GOSEN197903-2.jpg

ストリングの構造を拡大した上記の図によると、芯の部分が空洞、つまりストロー状になっていて、その中に特殊油が注入されているという。


ただ、この「特殊油」は、反発を生み出すためのものかと思いきや、広告をよく読むと「この油がガット表面に粘着し、油まくがガットを外気(乾燥・湿気)から守り、ガットコンディションを完全キープ」とある。中空部分に注入された油がどのようにしてガットの表面まで浸透していくのか、そのしくみ自体は謎のままである。


ヨネックス社の「V-ACCEL」に話を戻すと、おそらく「5つの」穴が空いているという構造はソフトテニス史上初なのだろうと思うが、中空構造そのものは、上記の通り40年近く前にはすでに存在していたものである。


昔のことを知らない若い技術者が開発したのかもしれないが、どんな分野においても「史上初」という表現を使う場合には、慎重さが求められる。


もっとも、「このゴーセンのストリングは、軟式庭球時代のものであって、競技名称がソフトテニスになってからは、これが史上初なのである」という屁理屈を言いたいのかもしれないが(笑)

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