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2016-02-07

選手の成功(失敗)確率に基づいた指導

2014年の全日本中学選手権男子個人戦の部で、東京の清明学園中ペアが優勝したというのは、新鮮な驚きであった。


小生、東京都大田区で生まれ育ち、公立中学進学後に軟式テニスを始めたのだが、当時から清明学園という学校が近くにあることは知っていた。私立の中高一貫校ではなく、小中一貫校というなかなか珍しい学校で、近所の金持ちのお坊ちゃんが通っていたという印象がある。


紺のブレザーに紺のネクタイというその制服は、小生が通った公立中学のそれと同じだったのだが、われわれがスニーカーを履いていたのに対し、清明学園のレギュレーションは革靴だったらしく、それが決定的な違いだったのだ。(中学の場合、私立と公立の違いは、たいていこの“靴”で判別できるのだ 笑)


当時、この清明学園には軟式テニス部はなかったのだろうと思う。少なくとも大田区の中学大会に出ていたという記憶は全くない。


その清明学園で、生徒を全中優勝に導いた高橋先生という先生の指導法、というか、考え方を、ソフトテニスオンラインのブログで知ることができた。

http://st-on.blog.jp/archives/52237751.html


一言で言うと、選手のプレーの成功確率、あるいは失敗確率を数字で示してあげる、というものである。


試合で勝ちさえすれば反省すべきポイントがないかというと、決してそんなことはないわけで、ここはよかったけど、ここは弱いよね、といったことを数値で示すことは極めて大切だろうと思う。


ただ、その計算方法、というか、数値の単位が少し違うんじゃないの?と思ったため、今回取り上げてみる次第である。


高橋先生は、その選手のレシーブミスの本数を数えた上で、レシーブゲームの数でそれを除し、得られた数字を%にして選手に提示しているとのこと。


また、ミスだけでなくポイントについても、その選手のポイント数をゲーム数で除し、その数値(%)を「ポイント獲得率」として生徒に提示しているのだった。


以下が、それに関する記述である。

================================

レシーブミス率 57% ( レシーブミスの本数 ÷ レシーブのゲーム数 )

 ⇒最近は、レシーブミスの本数を総レシーブゲーム数で割り生徒に提示するようにしています。

今回の彼のレシーブミスは57%。
レシーブゲーム数は、7G。
7G中、レシーブミス4本です。(4÷7G=57%)

ですから、レシーブゲーム2Gに1本のレシーブミスをしています。

しかし、彼の「ポイント獲得率」をみると、121%。
(14G行って17ポイントを獲得しています。その獲得率も算出。
17÷14G= 121%、です。

================================



レシーブミスの本数をレシーブゲームの数で除した数字、すなわち上記の例で言うと、

 4÷7=0.5714・・・

という数字は、何を示すかというと、言うまでもなく1ゲームあたりの、平均レシーブミス“本数”である。


したがって、その単位は「本」であって「%」ではない。


もし、レシーブミスがどのくらいの割合で発生するか、その確率(%)を求めたいのであれば、分母はゲーム数ではなく、総レシーブ数である必要があり、上記の生徒の場合、たとえば7ゲームで計25本のレシーブをしていたとしたら、

 4÷25=0.106

すなわち、この生徒のレシーブミスの確率は10.6%ということになる。


高橋先生の方法では、この選手のレシーブミスの確率は57%とされているが、これだとまるで2本に1本以上ミスをするという、ひどい印象を与えるのではないか。


得点についても同様で、14ゲーム行って17ポイント取ったのであれば、

 17÷14=1.2142・・・

という数字は、1ゲームあたりの獲得ポイント数であり、121%という確率を示すものではない。


また、レシーブの場合、ファイナルゲームはサービスゲームでもレシーブゲームでもないが、ファイナルゲームについてはミスをカウントしないのだろうか。


言うまでもなく、仮にも学校の先生が行っている指導なので、こんなことは釈迦に説法もいいところであり、高橋先生はそういうことをわかった上で、あえて生徒にインパクトを残しやすい数値を提示しているのだと信じたいが、上記で小生が指摘したような点について、揚げ足をとろうとする小生意気な中学生というのはいつの時代にもいるものである。


そういう中学生にも理路整然と説明できるよう、こうした数値による指導には、穴のないロジックを求めたいところである。

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