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2015-02-25

案外知られていないガラパゴス的存在の「オムニコート」

面白い記事を目にした。


3年後の2018年福井国体の会場となっているコートを、県がハードコートに改修しようとしたところ、ソフトテニス関係者から「オムニコートにすべきだ」と反対の声が上がり、署名運動にまで発展しているという話である。


記事を以下に転載するのでお読みいただきたい。

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ハードコートか、砂入り人工芝か 県営テニス場改修で対立
(中日新聞 2015年2月24日)


 二〇一八年の福井国体に向け、県が計画している県営テニス場(福井市福町)の改修工事をめぐり、愛好者の間で反対の声が上がり、署名運動にまで発展している。維持管理がしやすい「ハードコート」での整備を主張する県と県テニス協会に対し、足腰への負担が比較的少ない「砂入り人工芝」を主張するソフトテニス連盟。決定に至る県の調整手腕に対する不信の声も出る事態となっている。

 計画によるとコートは一七年度に完成予定で、現在の十二面から十六面に拡充。いずれも表面を特殊な被膜で覆ってクッション性を備えたハードコートを採用するとしている。

 これに対し、県ソフトテニス連盟の川畑茂理事長は「ハードコートは国内のソフトテニス大会では原則として使わないことになっている。硬式、軟式ともに使える『砂入り芝コート』にするべきだ」と反発。こうした声はソフトテニス愛好者に広まり、計画の撤回を訴えて、三月にも県教委に署名を提出する準備が進められている。

 「昨年十一月になるまで、改修計画について相談もなかった」。川畑理事長は意見を聞くことさえしなかった県の手法に、何より不信感を募らせる。

 県スポーツ保健課は「改修計画は国体を前提にしたもの」とした上で、県営テニス場は硬式テニスの会場となるため、選手育成の観点などからハードコートを求めてきた県テニス協会側の意向を取り入れたと説明。「県ソフトテニス連盟は、国体での会場となる福井市と越前市に対し、砂入り人工芝のコート増設を要望している。そちらで要望を通せばいい」とも言い切る。

 県と同連盟の主張は細部でも異なる。県が「連盟側に『国体で福井運動公園(県営テニス場)を会場にしないか』と働き掛けたのに乗ってこなかった」とするのに対し、川畑理事長は「福井市内の単独会場を主張していたが、県から『ソフトテニス誘致に手を挙げた越前市での開催』を勧められ、分散開催に決まった」と反論。両者はいずれも譲る姿勢を見せていない。

 こうした対立に、県テニス協会の矢部清隆理事長は「今の主流はハードコート。国体マニュアルでも『ハードコートが望ましい』とされている。三年前から県と協議してきたが、一貫して主張してきた」として、県が現計画通りに進めるのを静観する構えだ。

 現在のテニス場は、一九六八(昭和四十三)年の前回福井国体に合わせて造られた。ソフトテニス愛好者の一人は「ハードコートで整備された当時も、ソフトテニス関係者からは『硬式に負けた』との声もあったらしい。また同じ恨みの声が上がるかもしれない」と懸念している。

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ここで、県ソフトテニス連盟の川畑茂理事長が主張している「ハードコートは国内のソフトテニス大会では原則として使わないことになっている」というのは、どの程度説得力があるのだろうか。

たしかに、国内の大会がハードコートで行われたという話はほとんど聞いたことがないが、ソフトテニスの競技規則には以下のような記述がある。

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(コート及びアウトコートのサーフェイス)
第4条 コート及びアウトコートのサーフェイスは、アウトドアではクレー、砂入り人工芝又は全天候ケミカル等とし、インドアでは木板、砂入り人工芝、硬質ラバー、ケミカル等とする。
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今回、福井県で採用されようとしているのは、上記の「全天候ケミカル等」に含まれるのではないかと思う。したがって、たしかに前例はほとんどないのかもしれないが、競技規則に明らかに反しているわけではなく、そういう意味ではこの川畑理事長の「国内のソフトテニス大会では原則として使わないことになっている」という発言は、実態としてはそうだというだけであって、そのようなことが正式に決議されたという事実があるわけではなく、つまり根拠に欠けるものであるということになるのではないか。


このハードコート化問題は、実は小生の住む東京都でもささやかれている。
ソフトテニスの大会会場として、小学生からシニアまで幅広く使われている「有明テニスの森公園」コートは現在、オムニとハードが半々くらいなのだが、このオムニコートが、2020年の東京五輪のテニス競技会場として、すべてハードコートに改修されてしまうらしいのだ。


都内である程度のコート数を有する会場としては、他には小金井公園くらいしかなく、東京都ソフトテニス連盟としては、今後の大会会場確保に頭を悩ませていることが容易に想像されるのだ。


「オムニコート」というのは商標なので、連盟の文書などでは「砂入り人工芝」というヘンな言い方になるのだが、いまでは日本全国各地で圧倒的なシェアを誇るこのオムニコートが、実は日本ローカルのものであるということを、ソフトテニス関係者はどの程度理解しているのだろうか。


これは硬式テニスの関係者から聞いた話だが、硬式のジュニアの国際大会を日本で開催すると、海外から来た選手がまず最初に驚くのはオムニコートなのだそうだ。
彼らは基本的にはハードコートか、あるいはクレー&アンツーカーでしかテニスをしていないので、「こんな見たこともないコートではやりたくない」という話になってしまうのだとか。


先ほどの川畑理事長の話に戻るが、「国内のソフトテニス大会では原則として使わない」ということは、逆に言えば国際大会では使うこともあるということだ。実際、最近の国際大会ではほとんどの場合、ハードコートで行われている印象がある。


それがグローバルスタンダードであるのなら、日本国内でもソフトテニスの大会をどんどんハードコートで開催したほうが、結果的に国際大会での勝率アップにつながるのではないかと思うのだが、いかがだろうか。


小生は、高校生の頃、それまで硬式テニス部と共用で使っていたクレーコートを、学校から何の断りもなしに、ハードコートにされてしまった経験があるので、ハードコートにはそれなりに“恨み”があるのだが、前述の通り、①オムニコートが日本でしか使われていないという事実 ②国際大会はたいていハードコートで行われているという事実 をふまえると、今後のソフトテニスの大会は、ハードコートを避けては通れなくなるのではないだろうか。


個人的には、オムニは見た目には天然芝のようで気持ちがよく好きなのだが、今後はハードコートでの大会が増えることも想定して、今から膝のトレーニングを開始しておきたいと思っている。

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