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2015-02-10

【ソフマガ論評】ソフマガにマンガは必要か?

小生、『ソフトテニス・マガジン』を定期購読しているのだが、2014年8月号を見たとき、アッと声を上げそうになった。


「グリップ」なる連載マンガが、なんと20ページにわたってスタートしていたのだ。
小生としては一瞬、同じベースボール・マガジン社から中学生を対象に発行されている『熱中!ソフトテニス部』が誤って届いてしまったのかと思ったくらいだった。


『ソフトテニス・マガジン』、そしてその前身の『軟式テニス』には、過去にもマンガはあったが、いずれも最大で見開き2ページ程度の読み切り型のものであり、何ページも割いた上に、ストーリーが次号に続くタイプはおそらく初めてではないかと思う。


このマンガ、双丸(ふたまる)中学という中学のソフトテニス部が舞台となっているのだが、初めて見たときから、おや?と思うことがいろいろあった。


というのは、小生が過去に読んだ他のマンガに酷似した表現が、これでもかというくらい出てきているからである。


もっと具体的に言うと、少なくとも「テニスの王子様」と「ヒカルの碁」におけるさまざまなシーンや言葉をかなり拝借している疑いが強いのだ。


それはいわゆる「盗用」というほどあからさまなものではないが、少なくとも「模倣」とはいえるのではないかと思っている。見た瞬間にピンとくるのだから、小生はその模倣性にかなりの確信を持っているのである。

GRIP201502.jpg

▲2015年2月号の「グリップ」より。中央の「ザッ、ザッ」という擬音を含む絵は、「テニスの王子様」で見覚えのあるものだ。
ちなみに「海皇中」とあるのも、「ヒカルの碁」では「海王中」として登場している。


小生は通常、マンガはほとんど読まない。ただ、上記の「テニスの王子様」「ヒカルの碁」のように、例外的に単行本まで買って読んでしまうものがあったりする。


そういう限定されたマンガ閲読習慣しかない小生ですら、模倣性を見出せるのだから、この「グリップ」という作品、実はほかにももっともっと多くのマンガからいろんなシーンを拝借している可能性があるかもしれないと思うのは、自然な発想だと思う。


ところでこのマンガ、実は日本ソフトテニス連盟が監修を行っているものだという。


この「グリップ」の初回(2014年8月号)の冒頭には、以下のような一文があった。

==============================
この作品は、(公財)日本ソフトテニス連盟が監修した、競技団体の
公認マンガです。
今年ソフトテニスは競技発祥から130年、日本ソフトテニス連盟は
創立90周年。これを記念し、また2020年東京オリンピックに向けて、
ソフトテニスを広くアピールし、さらなる競技普及に役立てるため
に構想、製作されました。主人公たちの学校名「ふたまる中」は
「◎◎中」と書くことができます。彼らは全国を目指して奮闘する
のですが、◎◎に入るのは、読者の皆さんの学校名でも不思議では
ありません。可能性を信じて力を尽くす「ふたまる中」を、身近な
ストーリーとして楽しんでもらえたら幸いです。全10話は今冬まと
めて書籍として販売され、今後は海外への普及ツールとしても活用
される予定です。
                 (公財)日本ソフトテニス連盟
==============================


「競技団体の公認マンガ」というものは世の中的にも珍しいのではないかと思うが、まあでも、お墨付きを与えられているのだから、さぞかし立派なものかと思いきや、内容としてはかなり寒いものがある。


「ソフトテニスを広くアピールし、さらなる競技普及に役立てるため」というお題目を掲げているのは結構だが、であるならば、なぜこれをソフトテニス関係者しか読まないソフマガにしか載せないのか。本気で「広く」アピールすることを考えているのなら、この「グリップ」でよいかどうかは別として、載せるべき雑誌は『少年マガジン』であり、『週刊マーガレット』であるべきなのではなかろうか。


ソフトテニスの普及・啓蒙のため、このマンガや、4月に公開予定の「案山子とラケット」なる映画にも日連が“監修”という立場で関与しているようだが、残念ながらそれが本当にソフトテニスの普及・啓蒙に有効であるとはまったく感じられない。感じられないどころか、特にこのマンガなどはむしろ逆効果ではないかと思うのだが、いかがだろうか。


他のマンガの著作者から模倣性を指摘され、訴訟の末、著作権侵害が認められたりした場合、日連は知らなかったでは済まされないはずだ。
そんなことになる前に、少なくともマンガへの関与などは即刻やめて、もっと実効性があり、レベルの高い普及・啓蒙策を展開していただきたい。


※「案山子とラケット」については、また別の機会にコメントしたい。

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