--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012-05-19

絶滅寸前の「軟式庭球部」を救え!(下)

前回のブログで、今でも「軟式庭球部」を名乗っている大学がわずかに存在する、ということを書いたが、具体的にどれくらい「軟式庭球部」が残っているのかを調べてみることにした。


調査の方法は以下の通り。


◇サンプルとしては、男子の関東学生リーグに所属する大学73校(2012年春現在)を対象とした。

◇各大学のホームページには、たいていの場合「課外活動・サークル」というページがあるので、
 そこから体育会のソフトテニス部を検索し、部の名称を確認した。

◇部活動一覧では「軟式庭球部」と書かれていても、部の公式サイトを開くと「ソフトテニス部」
 であったりするケースがまれに見られたが、そういう場合は公式サイトにおける名称を尊重した。


上記の要領で調査し集計した結果を以下に記す。


 1、「ソフトテニス部」  58校(79.5%)

 2、「軟式庭球部」    13校(17.8%)

 3、「テニス部」      1校( 1.4%)

 3、(不明)        1校( 1.4%)


上記の通り、およそ8割の大学が「ソフトテニス部」に改称していることがわかる。


その中には、日体大や日大などの名門も含まれている。少なくともこれらの名門校・伝統校には、いつまでも「軟式庭球部」を名乗り続けてほしかった。
仮に日体大が今でも「軟式庭球部」だったとしたら、全国的な風向きはだいぶ変わっていたのではないか。


一方、「軟式庭球部」を名乗り続けている大学も、前回紹介した早稲田を筆頭に2割弱あることが確認できた。


その数、13校。


いい機会なので、学校名をすべて披露したい。


 早稲田大学
 筑波大学
 神奈川大学
 東京理科大学
 駒澤大学
 千葉工業大学
 淑徳大学
 獨協大学
 成蹊大学
 東京薬科大学
 電気通信大学
 東京農工大学
 二松学舎大学


 ※上記はあくまでホームページに記載された情報に基づくものなので、もし誤りがあればご指摘いただきたい。


早稲田のほか、筑波大学も「東京高等師範学校」として軟式庭球の草創期を支えた学校であり、そこが現在も「軟式庭球部」を名乗っていることは非常に嬉しい。


それなら、同じく軟式庭球の草創期を支えた慶應や一橋(旧・東京高等商業学校)などにも「軟式庭球部」を貫いてほしかったが、それぞれの考えや事情で改称に踏み切ったのだろう。



今回の調査を行っていく際、ついでではあるが、上記73校における硬式テニス部の名称についても調べてみた。


硬式テニスの状況について簡単に解説しておくと、軟式よりもひと回り早い1980年に、競技名称を「庭球」から「テニス」に変更し、同時に「日本庭球協会」は「日本テニス協会」に改称されている。


これに伴って、それまで「庭球部」だったものは順次「テニス部」に改称されたのだろうと推測していたのだが、調べてみるとかなり意外な結果であった。(73校中2校は硬式テニス部の存在が確認できず)


1、「硬式庭球部」    46校(64.8%)

2、「硬式テニス部」   12校(16.9%)

3、「テニス部」      9校(12.7%)

4、「庭球部」       4校( 5.6%)
 
 ※「庭球部」計     50校(70.4%)
 ※「テニス部」計    21校(29.6%)
 ※「硬式」計      58校(81.7%)


正式競技名称が「テニス」に変わっているにもかかわらず、部の名称は現在も約7割が「硬式庭球部」あるいは「庭球部」であることがわかる。
正式な競技名称による「テニス部」は、1割強しか存在しない。


硬式のほうが、周囲の状況に流されない、確固たる信念を持った人たちが多い、と解釈するのは乱暴だろうか。


このほかにも、正式競技名称と部の名称が一致しないケースがいろいろ確認できたので、参考までに紹介しておきたい。


 「ア式蹴球部」   → サッカー部

 「米式蹴球部」   → アメリカンフットボール部

 「排球部」     → バレーボール部

 「籠球部」     → バスケットボール部

 「羽球部」     → バドミントン部

 「洋弓部」     → アーチェリー部



・・・ここまでくると、ほとんど中国語クイズのような領域に入ってくるが、こうした伝統ある名称をずっと受け継いでいるというのは、実は非常に価値のあることだと思う。


名称を変えることは一瞬でできるが、それに伴って失うものも非常に大きいはずだ。


「軟式庭球」から「ソフトテニス」への競技名称変更、そして、それに伴う各団体の名称変更は、あまりに拙速すぎたのではないかという気がしてならない。なぜそんなに安易に流されてしまったのだろうか。


余談だが、小生の母校の大学は、幸いなことに今でも「軟式庭球部」を名乗り続けている。


現役やOBの間で過去に、“「ソフトテニス部」と改称してはどうか”という動議が出されたことがあったのかどうかは知らない。


大学の部活動というのは、現役部員の自主性が尊重されてしかるべきであり、OBがとやかく口を挟むのはよくない、と思っている。


現在の現役部員にしてみれば、ほとんど生まれたときから「ソフトテニス」だったわけだから、いくら「軟式庭球」の魅力を説いてもチンプンカンプンかもしれない。


そういうことをすべて理解した上で、それでも「軟式庭球」のほうが素敵なのだという主張は続けたい。


できることなら競技名称も「軟式庭球」に戻らないだろうかと願っているくらいだ。


前回のブログで書いた通り、日連・林会長の出身母体である早稲田大学は今でも「軟式庭球部」と名乗っている。
もしも、この早稲田と同じような信念を持った団体・個人が結束し、「軟式庭球」を“復権”させることができるのならば、小生としても惜しみない協力をするつもりでいる。


コメント

筑波出身です。東京高等師範学校で始まった軟式庭球を、その卒業生が全国に教員として赴任していき、赴任先の学校で広めていったようです。筑波大では日本の軟式庭球発祥の地としての自負を持って練習に励んでいます。この20年間で軟式庭球発祥100周年、110周年、120周年行事などを行ってきました。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://whoyouknowanata.blog22.fc2.com/tb.php/300-963ae201
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【絶滅寸前の「軟式庭球部」を救え!(下)】

前回のブログで、今でも「軟式庭球部」を名乗っている大学がわずかに存在する、ということを書いたが、具体的にどれくらい「軟式庭球部」が残っているのかを調べてみることにした。調査の方法は以下の通り。◇サンプルとしては、男子の関東学生リーグに所属する大学73校...

Copyright (C) 軟式庭球研究所. All rights reserved. Template by Underground
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。