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2012-04-04

ソフトテニスの情報環境・続き(その2)

今回は、先日のブログで予告した「当時としてはかなり斬新だった懐かしい本」を紹介する。


1980年ごろ、鎌倉書房という出版社から『スポーツノート』という、スポーツ情報誌のシリーズが発行されていた。


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▲『スポーツノート』の広告。「スポーツする心に贈る新感覚の情報実用誌」と謳っている。
1号につき1つのスポーツを取り上げており、その種目も、ゴルフ・スキー・硬式テニスなど、当時の若者に人気のスポーツはもちろん、モトクロス・フリスビー・ハンググライダーといった、とんがったスポーツから、相撲・卓球・軟式野球などの比較的地味なものまで、非常に幅広い種目をカバーしていた。


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▲で、その『スポーツノート』の42号目が、「軟式テニス」だったのだ。発行は1981(昭和56)年9月。小生が高校3年のときのことだ。
タイトルは「フルスイングと頭脳とそしてコンビネーション」。硬式との違いを象徴的に言い表しているのが、この3つの要素ということになるらしい。


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▲表紙をめくるといきなり、ボルグと、当時のトッププレーヤー・木口利充選手の連続写真が並べられている。当時、硬式テニス界を驚かせたボルグのウエスタングリップによるトップスピン打法は、軟式の打ち方と共通している点が多い、ということを言いたいページなのだが、残念ながら「ボルグと木口の共通項、それはウエスタングリップとドライブ打法」とあるのは誤りである。木口選手は代表的なイースタングリップの選手だったからだ。


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▲軟式で皇后杯をとり、その後転向した硬式でも全日本をとった米沢そのえプロを登場させ、両方のボールを打ってもらうという興味深い企画。


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▲技術解説のページ。誌面のレイアウトや体裁が『POPEYE』などの情報誌のそれにかなり似ていて親しみやすい。


sportsnote3.jpg
▲ラケットのカタログ的なページ。このほか、シューズ・ウェア・バッグ・ガットについても、製品が豊富に紹介されている。


これだけ情報がぎっしり詰まっていながら、価格はなんとたったの390円(!)。
当時の『軟式テニス』(現『ソフトテニス・マガジン』)の450円と比べても、いかに安いかがわかる。


この『スポーツノート』、監修をしているのは、なんと当時の巣鴨高校監督、地脇猛夫先生だったのだ。


地脇先生といえば、セオリーに基づいた“管理テニス”を徹底させる冷徹な監督というイメージがあったが、その地脇先生がこのような柔らかいタッチの“情報誌”を監修していたことは、当時としてもかなり意外だった。


この『スポーツノート』はいわゆる専門的な指導書というよりは、軟式テニスをしたことがない人たちに対して、その魅力や硬式との違いをさまざまな角度から解説している入門書といえるが、このような楽しい情報誌を、少なくとも軟式テニス界ではその後見たことがない。


残念ながら鎌倉書房という出版社は、何年か前に倒産してしまったという。


このような斬新な情報誌を企画した当時の鎌倉書房とその編集者たちに心から拍手を送るとともに、現在のソフトテニス界に対してはこういう新しい発想の情報を期待したいと思っている。

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