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2009-01-25

原点回帰

先日、といっても昨年のことですが、あるテニスショップにふらっと入って硬式のラケットを眺めていたら、店員さんが近づいてきて、特に頼んだわけではないのですが、最近のラケットのトレンドを語り始めました。

その話によると、長ラケ化傾向がひと段落して、再び以前のサイズが主流になってきたそうです。
具体的に言うと、以前は27インチが主流だったのですが、あるときからこれを0.5インチもしくは1インチ長くしたものが主流になってきていたのです。
このきっかけは、おそらくマイケル・チャンが使っていたモデルだと思います。身長が170cm台前半と、他のトップ選手に比べかなり見劣りしていたマイケル・チャンは、1インチ長いラケットを使うことで、特にサービスの弱点を強化することに成功したと聞きました。そのラケットはプリンス社から出ていた「マイケル・チャン・グラファイト(通称・チャングラ)」といい、ぼくは一昨年だったか、これを激しいネットオークションの末に入手した経験を持っています。実際に使ってみましたが、わずか1インチ長いだけで、かなりスイートスポットが遠く感じました。

ラケットは、長いほうがよりボールにパワーを伝えやすくなるのだと思いますが、その反面、操作はしにくくなります。上記の店員さんの話が事実だとすれば、0.5インチとか1インチとか、本当にわずかな違いとはいえ、長めのラケットが、操作しにくいものとして敬遠されるようになってきたのかもしれません。

硬式ラケットの変遷をたどると、およそ四半世紀前、それまでウッドのレギュラーサイズしかなかった世界に突如「デカラケ」が登場します。デカラケは単に「ラケットに当たる確率が高くなる」ということだけでなく、トップスピンやスライスなど、そのフェースの長さを使って回転をかけるというショットを生み出し、テニスの質を大きく変えることとなります。

その後、この「デカラケ」に続き、「厚ラケ」そして「長ラケ」というラケットの進化が起こっていくわけですが、いずれも「デカラケ」が登場したときのようなインパクトはなく、テニスの本質を変えてしまうような進化ではなかったように思います。

この「長ラケ」がひと段落し、また以前の27インチに戻ってきたというのは、そのサイズが操作しやすい適正なサイズだからということなのでしょう。
「厚ラケ」についても、一時はフレーム厚が40mmを超えるようなモデルもありましたが、最近ではなりをひそめ、いわゆる「中厚」レベルに落ち着いている気もしますし、上級者向けの中にはフレーム厚が20mm以下というモデルが再び増えてきているように思います。

ソフトテニスのラケットについても、硬式と同様、その順序はともかくとして、「デカラケ」「厚ラケ」「長ラケ」という進化が行われてきました。
ソフトテニスが「軟式庭球」だったころのルールでは、「ラケットの長さは69cm、うちシャフトの部分が37cm、フェイスの部分が32cm」ということが競技規則で謳われていたので、これによればデカラケも長ラケも規則に抵触したわけですが、それがいつの間にかうやむやになってしまい、現在のルールでは「いかなる材質、重量、寸法、形状でもよい」とされています。変われば変わったものです。これを「節操がない」などと批判するつもりは全くありませんが、もう少しだけガイドラインのようなものを設けてもよいのでは?という気もします。


ところで、前述の店員さんがもう一つ教えてくれたこととして、「グリップレザーに天然皮革を使ったモデルが、特に上級者向けで再び多くなってきた」というのがありました。
硬式・軟式問わず、最近のラケットのグリップレザーは、いわゆる「シンセティックレザー」というのでしょうか、合成皮革でかなりクッション性があり、一言でいうと「ぬれせんべい」のような(笑)、ややフニャフニャした感触があるのですが、ぼくはグリップの「角」がはっきり感じられないのがキライなので、レザーは硬式・軟式とも天然皮革を愛用しています。ソフトテニスのラケットについては、以前ブログでも書いたことがありますが、ナロオリジナルの「NR-1」のシンセティックレザーを外し、「スラレザー」と呼ばれる、オールドファンの間では有名な天然皮革レザーに巻き替えて使っています。

やはりグリップの「角」を感じていたい、というプレーヤーは意外に多いのではないでしょうか。環境への負荷はどちらが大きいのかよくわかりませんが、グリップレザーに天然皮革が再び増えてきた、というのは個人的には非常に嬉しいことです。

このように、いったん進化したかに見えたことが、再び元に戻っていくという現象は非常に興味深いと思います。
ソフトテニスでも、さすがにウッドラケットや鯨筋ガットに戻るということはありえないとしても、レザーに天然皮革を使った“通好み”のラケットが再び出てこないかと期待しています。

用具が原点に回帰していく、そのどさくさに紛れて、競技名称も「軟式庭球」に戻らないかな~(なんちゃって)

コメント

No title

天然皮革は大賛成。適度な吸湿性、感触、固さ、好きですね。
 
 濡れせんべい、、、笑っちゃいました。すごい発想。

No title

アゴイ!さん、コメントありがとうございました。
やはり天然皮革に勝るレザーはないと思っているのですが。。。
とはいえ、天然皮革のレザーは、それなりのお値段がするのも確かです。
小生の中学時代、今のようにレザーやグリップテープなどが潤沢になかった時代に、レザーの代用品としていろんな工夫をした記憶があるのですが、それについてはまた別なブログでご紹介したいと思います。

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