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2008-08-10

「軟式」は消したい過去なのか?

北京五輪が始まりました。普段はあまり見ないテレビがつけっぱなしになっています。

数ヶ月前のことですが、わが家では簡単なリフォームを行い、どういうわけかぼく専用の部屋というものができることとなりました。
「専用の部屋」というと聞こえはいいのですが、ぼくに関わるすべてのもの、特にテニスに関係するラケット、バッグ、ウェア、書籍類などなど、邪魔なものの数々が、最も邪魔な本人といっしょくたにされて、狭い部屋に隔離されたという、そんな感じなのです。

邪魔者扱いされたのをこれ幸いと、すかさず家電量販店に走り、テレビデオ(ビデオデッキ付きテレビ)とDVDレコーダーを安価で購入、自室で見られるようにしました。夏を迎えるにあたりファン(扇風機)も購入して、最近では部屋に引きこもり、アルコールなども持ち込んで、ソフトテニスのビデオなどを鑑賞しております。いやあ極楽極楽(笑)

リフォームによって本棚もたくさんできたので、今まで物置に収納していたテニス関連の書籍を引っ張り出してきて本棚に並べました。軟式関係はもちろんですが、硬式関係の本も相当数あります。
このようにテニスに関連した本やビデオに囲まれた自分の城を持つのが、長年の夢でしたが、はからずもこれが実現したことになります。とはいえ、これは半永久的に保証されたものではありません。3歳の坊主が大きくなったらおそらくこの“城”は明け渡さなければなりません。

さて、物置から引っ張り出してきた本の中に懐かしい本がありました。
1975(昭和50)年に初版が発行された『実戦軟式テニス』(大修館書店)という本です。

jissennanshikitennis.jpg

この本は、石井源信・西田豊明の両先生の共著によるもので、すべての項目がQ&A方式でまとめられているのが特徴です。連続写真なども豊富で、ぼくは特に高校・大学時代に、この本からたくさんのことを学びました。

この本の最初に書かれていることで、ぼくの中にずっと残っているくだりがありますので、ちょっとご紹介してみたいと思います。

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(前略)次のような会話をときどき耳にすることがあります。

 A : あなたはテニスをやっているのですか。
 B : ええ。
 A : この前、プロテニスの選手の試合をみたけどすば
     らしかったですねえ。あなたも、あのようなことが
     できるのでしょうね。
 B : いいえ、あれは硬式テニスで、私がやっているの
     は軟式テニスなんですよ。軟式テニスにはプロはな
     いんです。
 A : なあーんだ、軟式テニスなんですか。
 B : ・・・・・・・・・(ガックリとうなだれる)

このようなことでは、いつまでたっても軟式テニスのイメージは高まらず、発展の可能性は低いといえます。この会話の中でも、軟式テニスの本当のおもしろさを、胸を張って相手に話し納得させることができるくらいでありたいものです。(後略)
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なかなかいいことを言っていると思いませんか。
しかし、この本が刊行された30年以上前から、こういう傾向はどれほど改善されているでしょうか。
ソフトテニスに関わる者として、自信を持ってその魅力を他者に伝えられているでしょうか。

特にぼくが気にしているのは、自分がしてきたスポーツを説明するときに、あえて「ソフトテニス(軟式庭球)」であると言わずに、単に「テニス部のキャプテンやってました」とか「高校時代はテニスで○○選手権を制覇しました」とだけしか言わない人が、実は結構いたりするのではないかということなのです。
「テニス」と言っても間違いではないかもしれません。しかし、アイスホッケーをやっている人は自分のやってきた競技を単に「ホッケー」とは言わないでしょうし、同様にビーチバレーをやっている人は「バレーボール」とは言わないでしょう。
ソフトテニスとテニスの関係も同様で、両者はやはりさまざまな点で別なスポーツだと思うのですが、どういうわけだかこれを隠してしまう人がいるのは悲しいことです。

「ソフトテニス」とか「軟式テニス」と答えることに、何か引け目でもあるのでしょうか。自分のブランドイメージが下がるような気がするのでしょうか。

たしかに、現在勤めている会社で、ぼくが学生時代、地方大学で体育会軟式庭球部に入っていたと言ったら、「おまえ、変わってるねー」と真顔で言われたことが複数回ありましたけどね(笑)。

それでもぼくは、「趣味・特技」を答える場面があると、たいてい「テニス(硬式・軟式)」と書くようにしています。(そのほか必ず「飲酒」と書きますが 笑)
それ以外でも、機会があれば自分が軟式出身であることをカミングアウト(?)するようにしています。

今日も、テニススクールに行った際、20代の女性コーチとそんな話になったら、実はそのコーチも中学まで軟式をやっていて、区で優勝したこともあるんですよ、なんて話をしてくれました。

スクールでは、軟式出身であることを前面に(?)出し、サービスリターンのバックだけはフォアと同じ面で打ったり、ときどきカットサーブなども繰り出します。
これでぼくの硬式テニスが上手だったら、ソフトテニスがもっと見直されるのですが(苦笑)

自分の趣味とか、学生時代にやっていたこととかを聞かれる機会があったら、「テニス」と答えるのではなく、「ソフトテニス」「軟式テニス」と答えて、できるだけそれがいかに面白くて魅力的かということをアピールするようにしませんか。
プレーヤーの一人一人がこの競技に誇りを持てないようであれば、「ソフトテニスをオリンピック種目に」などというのは夢のまた夢なのではないでしょうか。

コメント

その通りです。

 先日、地方新聞の電話で述べられる欄があって、そこに「孫がインハイに出ている。嬉しくて電話した。実はその子の親も同じ競技でインハイに出た。その競技はソフトテニス。」という記事がありました。
 匿名なので誰かがわからない。男子で個人戦出場で、親子でやっていて、、、???でも、嬉しい限りです。
 私も務めてソフトテニスと言うことにしています。仕事もそうですもの。
 学校に勤務していると言うと、なんの教科ですか?と聞かれるのがオチですから、常に「学校事務職員をしています。」と、この仕事のささやかな宣伝をしていますよ。
 イメージは向上したのか?笑っちゃいました。昔、3公社という職場がありました。国鉄、専売公社、電電公社が3公社。これらはそれぞれ(明治の民間払い下げと同じく)JR、JT、NTTと変わりました。
 さて私、古い人間、この歴史を知っているものとしては、3公社のイメージは変わらないと言うのが、今の感想です。

 「テニス」三文字では世間一般的には、
どうしても硬式だと思われやすいですよね。
「 テニスとソフトテニス 」というわけ方もありますし。
現に今回あったインターハイもそうですし、
これから行われるマスターズや国体も
そういう種目の標記(わけ方)になっています。
 私も、ソフトテニスの仲間以外の人たちとの会話で、
自分がしているスポーツの話になったときに、
最初、「テニス」 と、三文字で話に入ったとしても、
硬式をしていると誤解されるのがいやで
年配のかたには軟式です、とか、若い人たちにはソフトテニスです。
と伝えるようにしています。
 ソフトテニスプレーヤーのひとりひとりが、
自分のしているスポーツに誇りをもって、第三者に説明することで、
少しずつ変えていけたらいいですね。
 そういえば、若いタレントさんたちがプロフィールに
「 ソフトテニス 」ってちゃんと書く人、増えてきたように思います。
うれしいですね♪

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