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2014-11-29

ボールのバウンドはきちんと測ろう

先日出場した某試合で、試合前の乱打の後、相手ペアが「2つのボールの硬さ(弾力)が違うのではないか」と言い出した。


副審が(おそらく私物の)空気入れを取り出してボールの空気調整を始めたのだが、こういう場合の手順は決まって、2つのボールをだいたい150㎝程度と思われる高さから同時に落下させ、2回目・3回目のバウンドのタイミングが一致しているかどうかを確認し、双方のプレーヤーが了解すればOK、というものではないかと思う。


しかしその際、150cm・70cm・80cmの高さを示す目印のようなものはなく、まれに長さ約70cmのラケットを立てて目安とすることはあるものの、決して正確な計測ではない。つまりこれは、2つのボールのバウンドを一致させるというだけの行為であり、ルールに合致しているかどうかを確認するものではないのである。


このボールのバウンドの問題に関しては、以前にもブログで触れたことがある。


※ボールのバウンドの精度をもっと高めるためには
 http://whoyouknowanata.blog22.fc2.com/blog-entry-287.html

※「試合球」とは何なのか?
 http://whoyouknowanata.blog22.fc2.com/blog-entry-278.html


上記のブログの繰り返しになってしまう部分もあるが、ここであらためて問題提起したい。


ボールのバウンドに関するルールは次のようになっている。

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第13条
(1)バウンドの高さは、マッチを行うコートにおいてボールの下端が1.50mの高さから故意に力を加えることなく落下させた場合、コート面で弾んだ後の最高到達点がボールの下端で70cmから80cmまでの範囲となるよう調節する。
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このようにボールのバウンドが数値で規定されているにも関わらず、それをきちんと測定している場面をほとんど見たことがない。見たことがあるのは、国体やインターハイなど、かなり大きな大会だけなのだ。


仲間内で練習するときのことを思い浮かべれば、空気調整をする者がボールの弾力を自分の慣れ親しんだ感触に近づけて、仲間に「こんな感じでいいよね?」などと同意を求め、それでOKになっているのではないかと思うが、実は区民大会レベルの大会などでも、空気調整時に誰もボールのバウンドを測定していないのではないかと思う。
これは一つには測定する器具というか、しくみが用意されていないからだ。


小生がボールのバウンドにこだわるのには理由がある。


小学生の指導に関わっていたときのこと。練習前に子どもたちに空気調整をさせるのだが、子どもたちには適切な弾力の経験値がなく、ボールの出来はものすごくバラバラであった。
空気が足りないというのは子どもでもなんとなくわかるらしいのだが、その結果、逆に空気をパンパンに入れすぎてしまう傾向があったのだ。


ルールに合致した適正なバウンドを、子どもでもわかるようにするために、バウンド測定器を自作して「バウンドドック」と名づけたのもこの頃である。

060305_2248~0001

この測定器を使って子どもたちと一緒にバウンドを測定したところ、自分がこれまで適正な弾力、つまり「こんな感じでいいよね?」と思っていたボールの硬さは、実際にはやや弾みすぎであり、そこから心持ち空気を抜いたくらいが、適正なバウンドである、ということがわかったのだった。


以来、空気を入れる際には、少しだけ軟らかめに仕上げるようになったのだが、いずれにしても正確に「1.50mの高さから」落として計測しているわけではなく、それ自体は非常にあいまいなままなのだった。


今回、少し気合いを入れて、バウンド測定器(バウンドドック)の改良版を作ってみた。
前回は木製だったものを、ステンレスパイプに変え、よりコンパクトにしたのが特徴である。

bounddock1.jpg


使い方はいたって簡単である。


bounddock2.jpg
▲このようにボールの上端を板に合わせると、下端が150㎝の高さになる。
 ここから自然落下させる。

bounddock3.jpg
▲バウンドしたボールが、この2本の線の間に収まればOK。

okng.jpg
▲2本の線からはみ出したらNG。

bounddock4.jpg
▲このように分解して持ち運びが可能。


このようなバウンド測定器は、やはりボールメーカーが製造・販売すべきなのだと思う。
某ボールメーカーからは、下の写真のようにボールの直径を測る道具が販売されているが、バウンドはそのコートにおいて測定しないと意味がなく、直径を合わせたからといって正しいバウンドになるとは限らないのは言うまでもない。

air-gauge.gif


案外知られていないと思うのだが、日本ソフトテニス連盟の「審判規則」には、以下のような一文がある。

================================
第6条
5 副審はボールの管理をするとともに、ボールのバウンドの調節を行う。
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このように定められているのなら、大会主催者は空気入れとバウンド測定器を用意しなければならないと思う。
多くのコートを使う大会であれば、各コートに1セットずつ設置されているのが理想だ。
副審の選手の“私物”に頼るというのはあまりにも無責任である。


もう一つ。

現行のルールでは、前述の通り、バウンドの高さが数値で規定されているだけだが、規定を満たしていればよいかというとそれだけではいけないように思う。たとえばある試合で使用する2つのボールが、1つは70㎝、もう1つは80㎝弾むものであった場合、どちらも規定を満たしているのでそれ自体は問題ないわけだが、選手にとって、違う硬さのボールで試合をするのはとても気持ちが悪い。


そこで、競技規則の中に「マッチで使用する2個のボールは、極力同じバウンドの高さになるよう調節する」といった一文を加えるべきなのではないかと思う。


さまざまな球技の中で、ボールの空気調整ができる競技はいくつかあるが、サッカーやバレーボールの場合は、ボールの弾力は内部の空気圧(内圧)で規定されているようである。


ソフトテニスの場合、そのコートにバウンドさせた場合の高さで規定されているわけなので、空気圧を一定にしても同じ高さになる保証はなく、その都度バウンドの高さを測定しなければならないかなり面倒な競技ということになる。

にもかかわらず、実際の運用はかなりいい加減に行われているのが実態だ。
やはり規定は厳密に守られるべきであり、それがソフトテニスという競技の厳格さにもつながるものと思う。


まずは、地元の連盟などにボールの測定をきちんと行うことを提案してみたいと考えている。

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