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2012-12-24

【目からウロコシリーズ】ガット張りの強さの指定方法

先日のブログでガットの手張りに挑戦したことを書いたが、現在たいていの人は機械張りで張っていることと思う。


機械張りでは、張りの強さを何ポンドにするか決める必要があるわけだが、ここで言う「強さ」というのは、機械がガットを引っ張る力の強さである。


しかし、たとえばフェイス面積が85平方インチのラケットと、100平方インチのラケットでは、同じ30ポンドで張ったとしても、その仕上がりはちょっと違うのではないか、ということは何となく想像できると思う。フェイス面積が小さいほど、仕上がり、つまり張りあがった面を叩いてみたときの感じは、硬く感じられるのではないだろうか。


こうした疑問に対して、かなりクリアに答えているショップがある。これは小生が硬式をかなり真剣にやっていた頃、よくガット張りをお願いしていたTというショップなのだが、ここのガット張りの基本方針は、「“張力”ではなく、“面圧”で指定する」というものなのだ。


このショップのホームページに掲載されている、ガット張りの考え方を以下に抜粋する。


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「張力の指定」というのは、ガットを張るときに使うマシンの張力目盛をいくつに合わせるかということですが、これは、ガットを張るときの「やり方」に属することです。それに対して、「張り上がりの硬さ」は「結果」のことです。

(中略)

「やり方」と「結果」とは常識的に考えても全く別のことなのですが、なぜか、テニスのガット張りでは、この二つがゴチャ混ぜになっていることが良くあります。
「何ポンドで張って」(やり方)というのが、まるで、張り上がりの硬さ(結果)を指定しているように受け取られているのです。

(中略)

料理に例えて説明します。
ステーキを焼く場合、強火で5分とか中火で3分とかの火加減は調理の「やり方」に属することで、焼き上がりの状態を示すミディアムとかレアとかが「結果」です。
火加減を変えればできあがりの状態は変わりますが、でき上がりの状態は火加減だけで決まるわけではないので「火加減=でき上がりの状態」ではありません。
同じ火加減でも、肉の大きさが変われば黒コゲになったり生焼けになったりします。火加減だけで、でき上がりの状態を判断することはできません。

「こうすればこうなる」という場合、「こうすれば」というのがやり方で、「こうなる」というのが結果です。この、「やり方と結果とは全く別のこと」という、ごく当たり前のことが、テニスのガット張りでは当たり前にはなっていません。張力の数値(やり方)が張り上がりの硬さ(結果)だと思われているのです。

(中略)

ガット張りの結果とは、単純に、「どんな硬さに張り上がったのか」ということですが、多くの場合、その計測が行われていません。

張り上がりの硬さを測定するためには、ストリングマシンとは別に専用の計測機械が必要ですが、それが備えられているケースはあまり多くありません。そのため、張力を調節してガットを張って、あとはそのままというケースが多いのです。

そして、結果の計測が無いので、「いくつの張力で張ったか」という「作業中の設定」を、張り上がりの硬さを推測する材料にしているわけです。

ステーキを焼いてから焼き上がりをチェックすることなく、そのままテーブルに出してしまっている状態なのです。火の通り具合は、「5分焼いたから、たぶんミディアム!?」というように推測するわけです。

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このホームページでは、このように長々と解説をした後、最後に「(当店では)張り上がりの硬さ=結果でご指定いただけます」と宣言しているのだ。


これは、これまで「●●ポンドでお願いします」という言い方でショップにガット張りを依頼してきただけのわれわれにとっては、目からウロコの考え方だと思う。たしかに「やり方」ではなく「結果」で指定することができれば、こんな素晴らしいことはないだろう。


ただ、このホームページには、では「結果」を正確に導き出すために、どうやって「やり方」を決めているのかについては一切書かれていない。おそらくこれはものすごい“企業秘密”なのだろう。


新しいラケットが発売されるたびに、いろんな“張力”で張ってみて、“面圧”を測定し、その相関関係を計算しているのだろうか。


残念ながらこの「“面圧”による指定」という考え方は、硬式でもまだほとんど普及していないと思う。ソフトテニスのショップでは皆無だろう。ただ、もしこういう指定のしかたができるのであれば、他のショップに対する大きな優位性につながるのは間違いないだろう。


もっとも、同じプレーヤーが同じラケットにガットを張っている限りにおいては、「やり方(=張力)」で指定しても、それは「結果(=面圧)」に対しての目安になるはずなので、ほとんど問題はないはずなのだが。


次回は、このTというショップが提唱しているラケット選びの考え方について紹介したい。


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