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2012-11-24

【ブログ論評】本当に「サーブに身長は必要ない」のか?

ソフトテニス関連のブログをときどき見ているのだが、今回少し“おや?”という内容のものを見かけた。


http://softtennis365.blog95.fc2.com/blog-entry-661.html

このブログは「ソフトテニス うまくなる?練習方法」といい、筆者である“夏色のNanty”氏は、ソフトテニスの上達方法に関していろいろな記述をされている。


今回見かけたブログのテーマは、「サーブに身長は必要ない!」というもので、要は「身長が10cm高いだけでは、サービスに有利とはいえない」という主張なのだが、これにはかなり疑問を抱かざるを得なかったため、この場で論評してみたいと思った次第である。


“夏色のNanty”氏(以下、「Nanty氏」という)は、

=<1>====================
この10cmの身長差ですが、実はこの長さはソフトテニスのボール1個半分になります。たったボール1個半です。この10cmの差でサーブが格段に入るようになるでしょうか? 答えは「No!」です。
========================

と主張し、さらにコメントを寄せた人への回答の中で、

=<2>====================
身長が低くてもサーブが上手い人がいたり、身長が高くてもサーブが下手な人がいるのも事実です。
つまりサーブを確率よくいれることに対して、身長の高さはそれほど重要ではないということです。
========================

という主張もしている。


まず、Nanty氏の主張<2>だが、こういう論法がまかり通るのであれば、


 「勉強しなくてもテストの点が高い人がいたり、勉強してもテストの点が低い人もいるのも事実。
  つまりテストの点に対して、勉強はそれほど重要ではない」

 「タバコを吸わなくても肺がんになる人がいたり、タバコを吸っても肺がんにならない人もいるのも事実。
  つまり肺がんに対して、タバコはそれほど重要ではない」


と主張するのと同じことになるのではないかと思うのだが、どうだろうか。


一部の希少な事象をとらえて、こんな例もあるのだから全体として因果関係はない、と主張するのはあまりに乱暴ではないか。


確率にしても、威力にしても、身長が高いほうが有利であることはほぼ疑いようがないと思うのだが、なぜこれほどまでに身長が高いことの重要性を否定するのだろうか。


幸いにして、ソフトテニスという競技は、サービス側が圧倒的に有利というものではない。
バスケットボールやバレーボールと比べて、身長が高いほうが決定的に有利という競技でもない。


日本のトップ選手を見ても、全体的に恐ろしく身長が高いわけではなく、むしろ男子の松口選手(ヨネックス)や女子の上原選手(ナガセケンコー)や石井選手(早稲田大学)のように、かなり小さくてもトップの地位を維持している選手もいることから、ソフトテニスという競技は必ずしも身長の高低によって有利不利が決まるものではない、ということは言えるのだろうと思う。


このNanty氏のブログも、身長の低い選手に向けて「身長が低いことは必ずしも不利とは限らない」というメッセージを送りたかったのではないかと推測するが、「身長は重要でない」と断定してしまったために、小生も含む何人かからの反論を余儀なくされる結果となってしまったのではないかと思う。もう少し工夫した表現をすべきだったのだろう。


それともう一つ。Nanty氏は「10cm」という長さを、「ボール1個半分」として、ほとんど差がないかのように記述しておられるのだが、テニスにおいて10cmの違いはかなり大きいのではないかと思っている。


ネットすれすれに飛んでいくボールも10cm低ければネットする。

ベースラインギリギリのボールも10cm長ければアウトなのだ。

スイートスポットが10cmもはずれたら、おそらくボールはまともに飛んでいかないだろう。


要は「たかが10cm、されど10cm」なのだ。レベルが上になればなるほど、このわずか10cm程度の違いで明暗が分かれることが多いはずだ。


この「ボール1個半分」という表現も、身長の低い選手がサービスを諦めてしまわないためのメッセージなのだとしたら、一定の理解はできるのだが、「もしかして10cmの重要性がわかってないんじゃないの?」という誤解を招きやすいため、このような表現には注意が必要ではないかと思っているのだ。


長くなってしまったが、要は、

 ・やはり身長が高いほうがさまざまな面でサービスには有利である。
 ・しかし、ソフトテニスは身長の高低だけで決まる競技ではなく、
  中には身長が低くてもサービスが上手な選手もいることから、
  身長が低いことだけで、ソフトテニスを諦める必要は全くない。

というメッセージを発信することができればいいのではないかと思うのだが、いかがだろうか。

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