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2008-06-09

男は黙って、刷毛!

前回「クールポコ・ソフトテニスバージョン」をアップしたところ、何人かの方からコメントをいただきました。
特に「刷毛でライン描き」のところに強い反応が認められ、少し驚いております。

最近のコートはオムニが主流なので、若い世代の中には、もしかすると「ラインを描く」という作業をまったくしたことのないプレーヤーもいるのかもしれません。
刷毛でラインを描くということがどんなことなのか、想像もつかない方々のために、簡単にその手順を説明しておきますと、

 ①石灰の粉をバケツに入れ、水で溶く。
 ②コートの角(かど)に設けられたポイントに長い紐を合わせ、できる限りピンと張る。(2人1組で行う)
 ③その紐に沿って専用の刷毛でラインを丁寧に描いていく。

ということになりますが、これがそれなりに熟練を必要とするのであります。

まず、粉の溶き方ですが、水加減が非常に重要です。水分が多すぎるとラインを濃く描くことができません。逆に水分が少なすぎると、ラインがドロドロしてしまい、ひと筆で長い距離を描けないだけでなく、なかなか乾きません。
ちなみに、この「粉を水で溶く」という当番に従事した部員は、かなりの確率でその日の晩飯メニューに「お好み焼き」をチョイスしていました(ウソ)。

次に紐の張り方ですが、これは当然のことながら紐が曲線になってしまってはいけません。1人が紐の端を押さえもう1人が引っ張るのですが、その際、手だけでなく足をうまく使って、最後の微調整を行うのがコツです。

さて肝心のライン描きですが、専用の刷毛というのは、ペンキを塗るようなものとはかなり違い、藁のような素材で作られたものです。例えていえば、納豆の「藁苞(わらづと)」のような外見です(笑)。

waranochikara2.jpg
▲納豆の藁苞(わらづと)

刷毛の動かし方は下図(上段の図参照)の通りです。A地点からE地点までラインを描く場合、矢印の方向に刷毛を動かしながら①→②→③→④と進みます。つまり進行方向と逆の方向に刷毛を動かすのがコツなのです。これを逆に(下段の図参照)してしまうと、ラインの継ぎ目が目立ってしまうことになります。

howtouseHAKE.png

以上がラインの描き方ですが、作業が終わったら用具を洗い清めなければなりません。
刷毛、石灰水の残ったバケツ、そして石灰水が付着した紐をすべて洗うのですが、特に紐は石灰水がしみ込んでいてなかなかきれいになってくれません。
また、バケツは金属製のものだと、石灰水の化学反応で少しずつ腐食されていき、いつかは底に穴があいてしまいます。
これら石灰を素手で扱う作業は、特に女子部員にとっては手荒れの原因になっていたのではないでしょうか。


学生時代、このライン描きをいったい何度やったことでしょう。石灰水の入ったバケツを蹴飛ばしてしまい、コートが白い海になってヒンシュクを買ったなどというのも今となってはいい想い出です。

ぼくの後輩で、軟式庭球部に入ろうかどうか迷いながら見学にきたとき、コートに引かれた真っ直ぐな白いラインを見て入部を決意した、という者がいました。
オムニの普及でコートにラインが描いてあるのが当たり前だと思っている世代には、あれくらい丁寧にコート整備をして、ライン描きをしたあの気持ち、あのコートに対するいたわりのようなものを伝えていけたらなあと思っています。

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