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2005-11-19

定番を愛す

以前、「101の質問」というお題が与えられたことがありましたが、その中の「其の54」で「新製品のラケットは気になる? 」という質問がありました。
それに対してぼくは、「ほとんど気にならない。定番をこよなく愛す。」と答えました。


ぼくは軟式・硬式合わせて30年くらいやっていますが、軟式の頃はとにかくあの名器「カワサキニューナンバーワン」を愛用していました。選手生活の最後のころには、ちょっと体力に限界を感じて「グランデューク」などオールグラファイトのラケットに浮気をしてしまいましたが・・・


硬式を本格的に始めたとき、最初に買ったのはプリンスの「グラファイトオーバーサイズ」というラケットでした。これは硬式をやったことがない人でも一度はどこかで見たことがあるのではないかと思います。それまでウッドしかなかった硬式ラケットの世界に突然「デカラケ」なるものが彗星のように現れたときの象徴的なラケットであり、その後現在に至るまで20年以上も売られ続けているからです。(発売当初はなんと9万円くらいしたそうです)


画像をご覧ください。コスメはときどき少しずつ変更されてきましたが、形状はずっと変わっておりません。

tgraphos.jpg



その後、ほかのラケットに浮気をすることはあってもすぐにこのラケットに戻ってきてしまうのです。一番最初に手にしたラケットであり、違和感がないというのが前提ではありますが、実はぼくが心底惚れ込んでいるのは、このラケットのデザインなのです。
フレームの自然なカーブ、オープンスロート部分のブリッジ、かなり薄めのフレーム、天然皮革のレザー、などなど、ずっと眺めていても飽きないのです。


カワサキニューナンバーワンもそれに近い印象がありました。こちらについては特注で重量やバランスはもちろんのこと、ボディカラー・ライン・ロゴ・レザーを自由に指定できたということもあり、自分の「こだわりの一品」を手にすることができました。そうしてできてきたラケットが可愛くないはずがありません。


そういうわけでぼくは、ラケットの性能もさることながら、どちらかというと見た目の美しさを求めていたような気がします。それを使っているということだけで気持ちが満たされるのです。今いろんな掲示板で中高生たちが「○○○○というラケットは使いやすいですか?」などという質問をしていますが、ぼくは自分のプレーに合ったラケットを探すというより、見た目が美しいラケットに自分を合わせていたのかもしれません。


実は先日、この「グラファイト」というラケットをまた買ってしまおうかと思ったのですが、「待てよ」と思いとどまり、物置からおよそ12年前に初めて買ったものを取り出してきたのです。グリップを綺麗に拭いて、ガットについてはショップの人とよく相談して張り替え、先日テニススクールで使ってみました。


・・・打球感は最高でした。しかもなぜかスピンがよくかかる。「ああ、このラケットが自分の原点なのだ」と再認識いたしました。


今後ももしかするとときどき浮気をしてしまうかもしれませんが、結局このラケットに戻ってきてしまう“確信”めいたものがあります。


「ラケットに自分を合わせる」などというのは決して人にはお勧めできませんが、これくらい溺愛できるラケットに巡り合えるというのも悪くはないなと思っています。

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